接客のお仕事vol.1 向き不向きなんて関係ない
長年接客のお仕事をしていると
「この仕事は自分には向いていないと思うんです」なんて相談をされることがありますが僕は接客に向いているってなんだろうと考えてしまいます。
先に答えを言うとそんなのないよって答えます。
まわりのスタッフにもお客様からも
「口がうまいなぁ」なんて素直に受けとるとお褒めの言葉をいただきますが、うまく言おうなんて思って話をしているわけでもなくましてや買ってください、売りまくろうなんて思ってもいません。
向いているからやる、向いていないからやらないって主観で考えていませんか?
僕は接客の基本はお客様が喜んでくださればそれが正解だと思っています。
「あなたから買ってよかった。」
接客業の最大の誉め言葉はこれにつきるのではないでしょうか。
もちろん神経は使いますし、言葉の選び方も頭を使います。でもこれは向き不向きではなくて、言ってしまえば当たり前のことで、慣れでもあると思います。
そもそもどうやって売ろうかって発想になったことも少なく、お客様は何を探していらっしゃるのか、そのお手伝い僕にやらせてください。と思いながらいつもお客様に声をかけています。
もちろんマニュアルもありますが、むしろマニュアルを超えたところに人としての温かさみたいなものがあるように思います。
アマゾンや楽天など送料が無料で買える同じ商品をわざわざ足を運んで下さったお客様が
「今日、ここに来てよかった」
「あなたから買えてよかった」
「また来るからね」
なんて帰り際に声をかけてくださったときこのお仕事をしていてよかったなと心から思えます。
具体的なハウツーなんかは次からにして、今日は向き不向きはないよと言いたい。
いや、仮にあるのであれば二つ上げます。
接客のお仕事で必要なものは
「あなたの素敵な笑顔」
と
「どうすればお客様が喜んでくださるか」
そしてその二つを足した答えが
「あなたから買えてよかった、嬉しい」
をお客様からいただければあなたの接客は例え上司や先輩に小言を言われても正解なんです。
お客様が神様だったのは30年前のお話。
それでも身銭を切って購入されるのはお客様です。
ですから、売り手と買い手と立場は違うけれどお客様の求めるものを一緒に探す共同作業みたいな感覚で接客するとうまくいくのではないでしょうか。
これを読んでるあなたならきっと楽しんで接客ができるようになると思います。
決して楽ではありませんし、答えも一つではない。
しかしやりがいと楽しめる仕事の一つが接客ではないかなと思います。