BIGLIFE

あなたのつま先がいつも 希望へ向かうように

楽器屋さんの終焉 昨今のギターショップへ物申す

さようなら古き良き楽器屋さん。

 

先日某Tubeで楽器屋さんがオワコンという動画を見た。

オワコンとはオワリのコンテンツの略らしいです。

 

とにかく楽器の上達には時間がかかる。

なんでもわからないことや知らないことはグーグルに聞けば答えてくれる世代には

きっと時間がかかりすぎるんだろう。

 

料理のことを母親に聞いたらグーグルで調べたらと言われて叱ったところだ。

人と人とのコミュニケーションをしないなら人である意味なんてない。

 

話を戻して。

 

私の学生時代、地元に小さな楽器屋さんを発見した。

しかし何の知識もない中学生にしたら敷居がめちゃくちゃ高く感じた。

店内を見ると店主とお客さんが楽しそうに談笑している。

何度か横目でチラ見しながら前を通り過ぎる日々を過ごした。

 

ある日、思い切ってお店に入った。

奥まで行けずに入り口付近をうろつくだけ。

それでも店主のおじさんは私に優しく声をかけてくれた。

私は「何も知らなくて。。。」としか言えなかった。

それでもそんな私の話を温かく耳を傾けてくれた店主は

壁にかけてあった高価なヴィンテージのストラトを惜しげも無く持たせてくれた。

その瞬間からギターや音楽の沼にハマる気がしたのだ。

もう後戻りはできないなこれはと笑

 

その日からそのお店に通うようになった。

一度入ってしまえばこっちのもの。

何も買わなくても話を聞きたかったし、毎回新しい発見があったものだ。

高校生の頃、そのお店でGibsonのヒスコレ40th 99年製のレスポールが中古で入荷した。

私は二年間アルバイトで貯めたお金でそのレスポールを買った。

ヤマハのRGもグレコのレスポールもSuhrのストラトもそのお店で買った。

時にはお店の営業時間が終わっても笑顔を絶やさず接してくれた店主。

 

そんな思い出を思い出しならその動画を見ていた。

もちろん令和にバンドなんて流行らないし、今は長髪なんてのもモテない。

いつだったか見た小林克也さんのベストヒットUSAのチャートにギターやバンドがランクインしていないことにも驚愕したが。

なんでも時代が時代がというつもりはないが、80年代や90年代と現代を同じ時系列で話すことなどできるはずもない。

 

アンプやエフェクターだけでなくギターも個人売買で買う方が安くて良いものが買える。

私もよく利用する。

特にマニアックな機材であればあるほど個人売買で手放す方が多いように思う。

①安価な手数料で個人で売買する媒体が増えたこと

 

そのオワコン動画を見てから久しく行ってなかった楽器店を巡ルことにした。

地元の大きな楽器屋さんを順番に。

 

最後の楽器店のお兄さんだけが声をかけてきてくれた。

少し談笑しても他にお客さんがいない。

 

店内をぐるりと見まわして「また来ますね」と言って外にでた。

外に出る瞬間「ありがとうございました」と言ってくれた。

一つ言っておく。

ここまで言ってくれたのはこの店だけだった。このお店だけだ。

いや、良いのよ。これが昨今の楽器屋さんのスタイルなんでしょ。

 

だけど、やはり接客業なわけでいかにお客様に納得してこのお店、この店員さんから買えてよかったと思われるかってすごく大事なことだと思うんです。

 

なんか楽器屋さんがオワコンの理由がわかった気がしました。

②とにかく接客が悪過ぎる。

 

そして三つ目、揃えている商品これに魅力がない。

これが顕著だったように思う。

どこに行っても置いてある商品が変わりばえしない。

小物だって正直音屋さんで買った方が安い。

 

お客さんと楽器屋さんがお互いを支え合うというのはその通りかもしれない。

だけど、まずお客さんが行ってみたいと思える店つくりをしていないのは明らかに店側だと思う。

初心者に人にだって無理にお店に行って買った方がいいとは言えないな、これでは。

もちろんしっかり話を聞いてくれるお店はあった、小さな島村楽器さんとかね。

だけど、商品力がどこもどんぐりの背比べ。

これはもしかしたら私の街に限ったことかもしれませんが、もっと大きな都市部に行けばとも思いましたがデジマートとか見ていてもそんな風にも感じません。

③楽器屋さんにある商品に魅力がない

 

日本はデフレで景気が悪いというのも一つ原因がありますね。

 

 

以上、楽器屋さんを巡ってオワコンを実感した1日でした。

もし楽器業界が今後生き残って行くためには、、、それは次回のお楽しみ。

 

それでは。ほなっ!