接客のお仕事 プロローグ
おじいちゃんおばあちゃんっ子だったのもあると思いますがなぜか年上の人に好かれることの多い僕が高校生の頃、地元のスーパーでアルバイトを始めたのが接客業のデビューでした。
そこで約8年、、今思えばスタッフの人の良さや仕事に慣れていたというのもあってヌルい環境から抜け出せずに将来のことなんて真剣に考えずに日々働いていました。
数カ所の仕事を経て(職場職場で出会った方々には心から感謝しています)よくよく考えたら就活をしたことがないことに気付きスーツ、時計に靴を揃えてやったことのない就職活動を始めました。
周りの友人が大学を卒業するときにはそのスーパーで働いていましたし、まともに就活なんてしたこともありませんでした。
老舗の梅干し屋さんに履歴書が見られた形跡だけ残った状態で返却されたり、車で2時間かけて行った農業機具の買取の会社の面接先では軽く話をして後日合否の連絡もなかったり、地元の葬儀屋さんでは面接中に大学が同じことがわかるといきなりタメ口になったり、接客業と書いてあった某大手冠婚葬祭の会社面接では実は保険のセールスだったり。
ただ、もう飽きていたというかなぜ自分が就活をしているのかもわからなくなり一旦就活をやめて老舗のうどん屋さんにバイトで勤務することになります。
そのうどん屋さんを退職後、接客が楽しかったこと。音楽が好きなこと。何かを作ることが好きなことで何をしようか迷っていたときに偶然にもトムクルーズの映画「カクテル」と出会います。
もちろん僕はトムみたいにアメリカンな甘いイケメンじゃないですが、話の内容がその時の自分とかぶることが多く、特に大金を稼ぎにNYまで出てきたブライアン(トム)はスーツをキメて就活をするものの仕事がなかなか決まらず新しい仕事が決まるまでバーテンダーとして働くことになるんですが、少しの違いはあっても当時の僕もそんな感じでした。
なにをしていいか、なにをしたいかもわからず。それでもとりあえず何か形にしないとと焦ってもいました。
映画に感化されてバーテンダースクールに通いながら夜の街といえばここという街に親から借金して引越したものの、これまたバーの面接の繰り返し。
夜の街の面接も行ってみないとわからないことが多く、お酒飲めなくてもOKなんて書いてあっても「え?あまり飲めないの?じゃあうちでは無理だね」なんて軽くあしらわれたり。
結局はスナックみたいなバーに入社が決まるもトイレを掃除しないマスターだったり、シフトが全然入れなかったりでもう地元に帰ろうと二ヶ月前に帰ってきました。
今思えば楽しくはなかったですが人生で本当にいい経験になりました。
そしてまたやり直そうと新しく始めた仕事が清酒の販売です。
やはり接客業が好きですし、迷われているお客様と少しお話をしてオススメを買ってくださった時は本当に嬉しいですし、試飲されているお客様とお話しするのも楽しいので素晴らしい仕事に出会えたと思っています。
外国人のお客様も多く、単語しか話せなくても会話できることは本当に楽しいですし将来アメリカに行く(あえて断言します)僕としてはもっと学ぼうという気持ちになります。
最近はすっかり慣れてきて
お客様に
「そんなに勧めてくれるならお兄ちゃんから買うわ」とか
外国からのお客様からは
「You're great salesman!」なんて言っていただけたり。
もしこのブログが接客という仕事に行き詰まってたり悩まれてたりするあなたの力になれば嬉しいと思い、これから少しづつ書いていこうと思います。
僕もまだまだ勉強中ですし僭越な物言いかもしれませんが僕の実経験から学んだことを書いていきますのでぜひチェックしてみてください。