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あなたのつま先がいつも 希望へ向かうように

接客のお仕事vol.2 一番大事なことはあなたの○○!

接客のお仕事で気になることの一つがこんな接客したらどう思われるだろうかってことではないでしょうか?

それがお客様なのか、上司なのか、同僚なのかは違えど少なからずそう言った、うーん、無駄に気を使うというか意識するみたいなことはあると思います。

 

僕がラッキーだったことはスーパーでアルバイトを始めたとき、もう毎日緊張して寝られなくなるくらいどうお客様と話をしてもいいかわからずこの仕事向いてないのかなと思っていたときにグロッサリーの吉岡チーフ(社員さん)がいつも褒めてくれたことでした。

彼は決して怒ることはなく、ポテトチップスの特売の日にダンボールを綺麗にカットして売り場に商品を出すとすごく褒めてくれました。

「いいねいいね、やるねー!」と高校生だった自分は働いてお金をもらうということが初めてだったので毎日学校帰りや土日は朝からフルで出勤していましたが吉岡チーフがいることで少しづつ、本当に少しづつ慣れていったように思います。

忘れもしないアルバイト初日のこと。

牛乳を朝一番の静かな売り場で出すのですが、意地悪なおばさま(どこにでもいるよね笑)に指示されて黙々と牛乳を出していました。

牛乳って出し切れなかった分は冷蔵庫に直すのですが、全部出さないといけないと思った僕は一番前の牛乳を寝かしてどんどん上に積んで行きました。

おばさんに「こんなに積んだら二段目の牛乳をお客さんが取れないでしょ!」

っと怒られながらも「いや、ならはじめに出せるだけでいいからって言えよ」と思いながらもすみませんと積んだ牛乳を戻そうとしたときに吉岡さんが出勤されてその僕の積んだ牛乳を見て一言

「いやー綺麗に積んであるわ!このままでえーよー、あっはじめまして吉岡です」っと。笑

今では大手スーパーに転職されたようで人伝いに元気にされていると聞き今でも感謝している大好きな上司でありお世話なった恩人でもあります。

そしてその吉岡チーフが転勤されたときに新しいチーフ(濱口さん)も素敵なチーフでしたが新しい部署に行きたくて可愛がってもらっていた青果の高木チーフの下で勤務をすることになります。

パートさんも優しく、お昼ご飯を作って持ってきてくれたり本当にかわいがっていただきました。

高木チーフにも怒られた記憶がなく、決して自分なりに商品の説明をしていてもお客様の前で僕に恥をかかせるなんてことは決してありませんでした。

注意の仕方も

「それもいいよね、他にもこんな方法もあるよ~」と否定はされませんでした。

その後の片岡チーフも川村チーフも本当に生意気だった僕ですが、可愛がっていただいたことは今、接客業を楽しめてできている僕にとっては本当に感謝してもしきれず、すべてはあのスーパーで出会った方々のおかげだと思っています。

もし部下を持つ上司の方には後輩に恥をかかせずどんどん褒めて上げてほしいと思います。

僕も後輩ができてから吉岡スタイルで「いいねいいね〜」と言っています。

 

さて話を元に戻して。今日の本題であり接客業の本質だと思うこと。

 

それは・・・「あなたの笑顔」です。

 

キスで始まりキスで終わるとは加藤鷹さんの名言ですが、接客のお仕事の本質は笑顔で始まり笑顔で終わるだと僕は確信しています。

笑顔でお客様をお迎えして笑顔でお客様のお帰りになる姿を見送る。

僕はバイトを始めたスーパーで一番はじめに仕事がまだまだできないならせめて笑顔でいようと思い売り場に出るときは常に口角を力まない程度に上げて勤務していました。

あれから数十年が経ち、今でもそれは変わらずお客様と話すときだけじゃなくて見られているときはほんのり笑顔を意識しています。

 

たったそれだけ?と思われるかもしれませんね?

でもね、よく買い物をするときのスタッフさんの顔を見てみてください。

まあノーマル顔の人が多いことに気づきます。本当に無表情の方多いですよ。

 

先日行ったマクドナルドでは一人だけとびっきりに輝いている女性がいらして彼女からテイクアウトの袋を受け取った瞬間とても気分がよかったです。

 

大きな声に明るい笑顔、これはマクドナルドの仕事が好きだから自然にできていると思いますか? 僕はそうとは思いません。

きっと自分をどう見せるか、お客様にどう接すれば良いかを彼女なりに考えた結果だと思います。ですから勤務が終わると体はとても疲れている思いますが無理をせず素晴らしい接客を続けてほしいですね。

 

僕の中ではあそこのマクドナルドの女性は素敵だったなぁと名前までちらっとみて記憶に残るくらいですし、(今でもお名前は覚えています)自分もきっとそういう風に見られているんだろうなと思います。

人の記憶に残りたいなんて思ってもいませんが、あそこのお店にいたお兄ちゃんから買ったとほんの少しでも頭の片隅に覚えてくださるだけで嬉しいです。

 

そのためであれば今日も元気に笑顔の押し売りではありませんが、あなたの最高の笑顔でお客様を迎えて差し上げて、お帰りの際は笑顔で見送って上げてほしいなと思います。

 

笑顔でいますと自分では思っていてもなかなかわかりずらいこともあると思うので鏡の前で海と言ってみてください。

これは福山雅治さん主演の大河ドラマ「龍馬伝」で(この大河は毎週楽しみでした、龍馬さんの生き方に教えられたことが多いので)真木よう子さん演じるお龍さんに笑い方を教えるシーンがあって「うーみ!」と言ってみぃと言ってお龍さんの笑顔を引き出します。

その「み!」の顔を「それじゃ!」と龍馬さん。

無愛想だったお龍さんもそれからは笑顔で寺田屋で接客をするシーンがあるのですが笑顔の女性は本当に素敵です。もちろん男性も。

 

ですからもし接客のお仕事で何をしていいかさっぱりわかりませんというあなたにはまわりをぶっちぎる方法がありますよ。それはあなたの笑顔です!とカリオストロの銭形のとっつぁんばりに言いたいです。

 

商品だしや売り場にいるときは口角を上げて軽やかに、お客様とお話をするときはうーみ!ですよ! 「うーみ!」