BIGLIFE

あなたのつま先がいつも 希望へ向かうように

ギターのレッスンについて2。習う前にやるべきこと

前回の記事を書いたあと
今までにないくらいアクセスがあった。

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ということはそれだけレッスンに行くか
考えている人が多いということだろう。

だったら重ねて言おう。
はじめたてはすぐにレッスンに行くな!

前回のタイトルの
うまくなるためにはレッスンに?と書いたが
習おうが習わなかろうが練習すれば
楽器は演奏できるようになる。

もっと言えば楽器は
うまくなることはそれ自体が目的ではない。
そもそも上手い下手はなにで判断するの?
音楽は速さを競う競技じゃないし
どれだけ理論を学ぶかの学問でもない。

音楽は芸術だ。
料理にも通じるものがある。

さて今夜もギターレッスンについて書こう。
あと2回ほど伝えたいことがある。


前回のブログではすぐにレッスンは受けるな!
とあえて強く書いた。
私は普段、上から命令口調で話すことはないのだが
ここは強調するべくあえて語気を強めた。

ギターもベースもドラムもボーカルも
いきなりレッスンに行かなくてもいい。

少しいじわるな言い方をすると楽器を始める時に
レッスンや習うということを先に考えるということは
そもそもその楽器を本当に始めたいと思っていない可能性がある。

よく考えてほしい。
例えばサッカーを始めるときに
ルールをしっかり勉強しようと思っただろうか。
スパイクとボールを買って少年団に入ってなんて考えただろうか。
いやそんなことはない。
よくルールなんてわからないがゴールにボールを入れる。
何も考えずにボールを蹴る楽しさを覚えて
友達とサッカーをしていたはずだ。

料理もそうだ。
まずは器具の名前から覚えて調味料を覚えて
包丁の握り方はどうかなんてしないだろう。
お母さんのお手伝いから初めて料理のおもしろさ、
その出来上がったご飯を家族が食べて喜んでくれた。
そんなことがきっかけでもっと料理をしたいと
のめり込んでいくのである。

まずは自分ではじめられることから
はじめるべきだ。
自分で考え自分で改良する。
この試行錯誤の期間は本当に多くを学ぶ。
誰かと一緒になんて絶対になるな。


20年間ギターを弾いてきて
たくさんのミュージシャンと出会い
ステージを見てきた。

そんな中で感じるのはまず日本流の教え方だ。
あくまで主観だが
マイナスなところを直そうとする教え方。

一方
海外ではマイナスなところは認めつつ
良いところを伸ばそうとする教え方。

あなたならどちらがいいだろうか。
むしろ違っているべきなのだ。

芸術的な観点から見れば日本のシステムでは
なかなかアーティストは生まれない。
村社会というか右にならえ、
人の目を極端に気にする。

私が音楽と関係ないようなことを何度も繰り返して言っていること
【本当に自分の好きなことは人になんと言われようが好きと言い切れる強さ】

私が全ての記事であなたに伝えたいこと。
それは

上記のことに加え【あなたはあなたらしい音楽家になるべきだ】
ということだ。

他の誰かになんてなれない。なる必要もない。
あなただけの音楽を産み出すべきだ。

最近は日本も海外も関係なく新しい
ミュージシャンでかっこいい!
ライブが見たい!
と思える人が少なくなったように思う。
演奏や技術の進化は進んでいるのに
逆に失われているもの。
それは【熱さ】である。

どれだけ時代が進みテクノロジーが進化しても
生の演奏の熱さまでは再現できない。
これからの時代はいかにライブで
かっこいいパフォーマンスができるかどうかだ。

音源はごまかせても生のライブは隠せない。
ではどうやってパフォーマンスするか。

これが前回も書いた。

本物のライブを体験する!これに限る。

見稽古ってやつね。
めちゃくちゃ上手なのにステージングが
かっこ悪いミュージシャンを何人も見てきた。
アンガスヤングを見ろ!
熱い演奏、熱いステージが何かがわかるはずだ。


ジャズやロックでもやることは同じ。
そう、今夜のタイトル。
レッスンを受ける前にやること。
それは、、、

自分の演奏したい曲を探す、選ぶことだ。

これがわからなければはじまらない。
誰々さんの曲を演奏したい。
何々の曲が演奏したい。
全てはここからはじまるのだ。

大事なことだから何度も言うが
音楽は競争じゃない。

売れた売れないだの、速い遅いだの、
はっきりいってどうでもいいことだ。

では本質はなんだろうか。
それは自分も楽しめ、お客さんを楽しませること。
そんな音楽を産み出し提供することだ。

料理でいうと
レシピをいかに知っているか、
どっちが千切りが速いか遅いか、
違うでしょ?

自分の作った料理を誰かに美味しく食べてもらうこと。
これが料理の本質。

音楽も同じ!
音楽で辛いとき元気がでる。
迷ったとき背中を押してくれる。
そんな音楽を産み出すのが音楽家の本質。
リスナーの心を揺さぶらなければ意味がない。

出来上がった物が全て。
そこに遅いか速いか、理論を知っているか知らないかなんて聴く人にはどうでもいい。

判断はひとつ。
いい音楽かどうかだけ。
ただこれだけなのだ。

速さを追及した先には何があるのか。
理論を追及した先には何があるのか。
それは手段であってゴールじゃない。

ずっと記憶に残る音楽を産み出す。
この一点だけだ!

EruptionやFar Beyond The sunはギタリストには記憶に残るかもしれないが
多くの人にはビートルズのLet it beの方が記憶に残るはずだ。

タイプは千差万別かもしれない。
スティーブヴァイとジミーペイジは
全くタイプの違うギタリストだ。

イングヴェイとラリー・カールトンも
違うタイプだ。

でも全てに共通していること。
それはもう勘のいいあなたならわかるはず。
そう、いい音楽いいメロディーを
産み出していることである。


だからまず楽器をはじめたいあなたは
演奏したい曲を見つけることからはじめよう。

もう演奏したい曲があれば
その曲を弾くための練習をしよう。

何度も言う。
YouTubeもレッスンもまずは見ない受けない。
これはあなたというミュージシャンを
育てる一番大事なことだ。

ピックの持ち方だって弾きやすければ
どんな方法だっていい。
あなたがあなたらしく演奏するのだ。

もっと自分の【らしさ】を大事にするんだ。
前回にも書いたまわりがなんと言おうが
自分はこれが好きだ!!と言える強さは本当に必要だよ?

よくこのレッスン相談(ほんとに多い)を
されるときに私はおばあちゃんの料理の話をする。

おばあちゃんは料理の学校もでていないし
有名なシェフでもない。
しかも作れるレパートリーも少ない。
お母さんの作る料理を横で見て覚えたという。
知らない料理は周りの友人から教えてもらったり。
そんな戦後の私の祖母。
塩も醤油も計ったりしない。笑
全て感覚、目分量。
だからなのかおばあちゃんの料理は超うまいか普通かまぁまぁか。
平均なんてない。
でもこれでいいのだ!
だって人間だもの。
相田みつをさんみたいになってしまったが
これが本質だと思う。

私はよく楽器初心者の相談に乗るときに言う。
これはおもちゃだ。
見て触って遊べばいい。
ペラペラの初心者教則本でも買って「楽器の」基本的なことを少し理解して
あとはひたすら触って遊べばいい。

偉大な音楽家は誰かと一緒なんてことはない。
型を壊しまた型を創り出す。
私もそんなミュージシャンの一人でありたい。

そしてこのブログを見てくれた音楽家と
どこかで出会いたいとそう思っている。

今夜もありがとう。
(shygonさん、DankanTakeshiさんスターをありがとう!☆)